2022年3月7日

フード

都心から逗子へ。移住してさらに広がった仕事と人付き合いの輪。

田耕 邦子さん

自然食品や自然化粧品を製造販売する「TAC21 自然食の店 にんじん屋」の田耕邦子さんは、元々は東京ご出身。逗子に移住し、現在のお店を開店させました。

「以前は恵比寿駅から3分の所に住んでいて、交通量が多く、夕方になると鼻の穴が真っ黒になるほどでした。そこで空気のよい所を探し、環境に恵まれた逗子に会社を移転したことがきっかけです」と田耕さん。

 「TAC21 自然食の店 にんじん屋」には、食品から化粧品に至るまで、合成添加物や化学調味料に頼らない“本物”が並びます。卑弥呼の時代から食べられていた雑穀のおかゆをレトルトパックにした「ひみこがゆ」、動物性原料を使わない国産野菜だけの洋風だし「ベジクック」は日本で初めての商品で、発売当時から長年にわたってファンの多い人気商品です。

TAC21 自然食の店 にんじん屋

逗子に移転してからは、この土地ならではの商品も生まれたのだとか。「自然豊かなこの地には、海と山の両方からたくさんの恵みがもたらされます。地元の小坪漁港で収獲した話題のスーパー海藻アカモクや日本蜜蜂のはちみつを使ったアイデアあふれる商品開発にも力を入れています」と田耕さんは言います。

趣味は旅行。「今まで見たことのない土地の文化に触れる旅が大好きです。特に各地の郷土料理に関心があります。でも逗子に住んでから、身近に海や小高い山があって景観の良い美しい街なので、旅が減りましたが」と笑う田耕さん。

「逗子には開放感のある海、披露山公園はじめ、景観の良い公園や鮮度の良い魚の獲れる漁港があります。またハイランドの桜並木、歴史のある神武寺も素敵です」と逗子の魅力を語る田耕さんは、都内から移住したことで、人付き合いの変化もあったと言います。「何事もせかせかしている東京と違い、人が皆明るくのびのびとしていて、仲の良い友人が増えました」。

自然豊かな逗子の良さは、田耕さんの事業にフィットしているだけでなく、彼女自身の生活にも欠かせない場所になりました。「これからは商品や逗子の魅力を伝えられる若いスタッフを育てたい」と、田耕さんの夢はまだまだ広がります。

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