2022年3月5日

フード

山梨から逗子へ移住。地元の果物を使った商品で“逗子の名産品”を開発中

北川 淡美さん

『丸景』の代表である北川淡美さんは、山梨県生まれ。結婚を機に逗子に移住した女性です。

『丸景』の事業は、果物の加工・販売で、現在は商品を開発中。開発しているのは、北川さんの地元・山梨で多く収穫される“柿”を使った柿酢です。

『丸景』

「柿が赤くなれば医者が蒼くなるといわれている柿を、柿酢や干柿に加工し、1年を通して食べられるようにしたいと思っています」と北川さん。

「一部の農業事業者を除いて、高齢化や気候の変動による作物の豊凶などの困難に直面しています。これらの農家を後方から支援するにはどうすればよいかを考えた結果、規格外で出荷できなかった果物を加工し、消費者に届けたいと思いました。おいしくて消費者にも喜ばれ、さらには農家の支援にもつながると考えて、果物の加工に焦点をあてて製造・販売することしました」。

また、逗子は商工会が熱心だったことも、ぜひこの町で起業したいと思ったきっかけになったそうです。

そして、「山梨では山に囲まれていたので、小学校時代からスキーをやっていました。実家が葡萄農家(兼業)なのでおいしい葡萄の見分け方わかります。ほうとうも作れます」と、地元愛に溢れる北川さん。そんな彼女にとっての逗子の魅力は、海だけではなく「山が身近にあること」となのだとか。

「逗子は、海はもちろんですが、山が身近にあり、ハイキングなどもできることが魅力ですね。山梨と比べて、冬暖かく夏涼しいのでとても生活しやすいです。また、住んでいる場所にもよりますが、毎日が登山なので、足腰が強くなりますよ」と北川さんは言います。 「起業したおかげで、今では夫より逗子の知り合いが多いです」とニッコリ笑う彼女の作る商品は、また違った視点で逗子を見つめた、新たな名産になることでしょう。

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