2022年3月22日

晴れの日

針と糸を使わないドレスの着付けであらゆる世代をハッピーにする、女性の大先輩

矢部 基子さん

逗子で活躍する女性は多かれど、彼女ほど歳を重ねてもなお、アクティブで常に前進する姿勢を忘れない人はいないかもしれない。

そう思わせる程のこの女性、矢部基子さんは、針と糸を一切使わず、一枚の布でドレスを作り上げる「イージードレス」という着付け方法を生み出し、現在もあらゆる場でドレスの普及活動を行っています。「誰でも、どこでも着られるドレスをモットーに、若者から高齢者までドレスを着られる喜びを知ってほしい」と矢部さんはおっしゃいます。

イージードレス 矢部基子

実際、「イージードレス」の着付けは特許を取得し、近年公開予定の映画でも、衣装として参加するなど、今もなお進化し続けていらっしゃいます。

そんな矢部さんが逗子で起業したのは、「海・山・自然に恵まれていて、芸術やアートに情熱が持てる町」だからだとか。アートへの情熱はドレスにとどまらず、趣味のフラワーアレンジや苔玉作り、生花にも活かされているそうです。

矢部さんは逗子の魅力をこう語ります。「私は高齢者だけど、若者と共に活動できる場所」だと。

今まで多くの失敗からヒントを得て、試行錯誤から生まれたという「イージードレス」。それが今、若い人から高齢者、福祉の方々など多くの人に着付けることができたことで、世代の幅を超えて交流が生まれたそうです。 「夢はイージードレスでパリコレに出ることなの」と強い意志を宿した笑顔で語る矢部さんの、優しくも凛とした姿。逗子の女性として、女性の先輩として、敬意と憧れを感じずにはいられませんでした。

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