2022年3月22日

ライフアイテム

創業119年! 老舗畳店を守る秘訣は「今の時代をキャッチする」力

諸星 朋子さん

「畳はモロ☆」。

逗子市民にはお馴染みのこの看板は、明治36年(1903年)開業の畳屋さん『諸星畳店』のトレードマークです。

『諸星畳店』は今から100年以上前に初代諸星総吉さんが創業し、現在は、四代目諸星祐一さんが代々続く家業を守っています。

そして祐一さんと共に『諸星畳店』を営むのが、妻の諸星朋子さん。

趣味はパソコンや音楽鑑賞なのだとか。「好きな音楽のジャンルは様々で、ロックやポップスだけでなく、K-POPやクラシックなどもよく聴いています」と朋子さん。

また、韓流をはじめ海外ドラマもよく鑑賞されるそうです。色々なところにアンテナを広げられている朋子さんのエネルギーは、長年続く家業を支える秘訣なのかもしれません。

朋子さんの“新しいものを取り込む力”は、『諸星畳店』の歴史そのものでもあります。

諸星畳店_諸星 朋子

徐々に消費数が減っていた畳をもっと広く身近なものにしようと、平成3年、三代目諸星賢一さんがカラー畳に「タタミゼ」(日本風の生活様式や室内装飾を取り入れる事を意味するフランス語の新造語)という商品名をつけて販売したそうです。

その後、「タタミゼ」を和室に敷きつめることから、さらに身近にしようと 「置き畳」 を作成。その後「コースター」 の商品化など、“畳”のあらゆる活用を日々模索されています。

そして、朋子さんが平成8年(1996年)に当時珍しかったインターネット店を開店するなど、日本の伝統を守りながらも、常に前を向いて家業に取り組むその背中は、同じく逗子で起業しこれから活躍していこうとする若手たちの大きな存在です。

長年逗子で暮らす朋子さんにとって、逗子の魅力は「素敵な場所やお店がいっぱいある」ことなのだとか。私たちも『諸星畳店』に負けない“素敵な場所”を作りたい、そう思ったのでした。

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