移住を機に開業。逗子近郊で作られた“暮らしのギフト”をセレクトした雑貨店店主

逗子銀座商店街を一筋入ったところにひっそりと佇むお店『zuhka（ズーカ）』は、逗子近郊の作家やアーティストによって生み出された“暮らしのギフト”をセレクトした、小さな雑貨店です。

2020年にオープンしたこのお店を営むのは、山本千晶さん。元々手しごとで作られる器や雑貨が大好きだったという彼女が、都内から逗子に移住したのは数年前。

「移住を機に知ったのは、逗子やその周辺の地域には素敵なアーティストがたくさん活動していることでした。彼らの作品に触れたことで、『それらを集めた場所を作りたい』と思うようになりました」と山本さん。

逗子・葉山・鎌倉の頭文字をとって名付けられた『zuhka』には、彼女自身が一つ一つセレクトした器や洋服、アクセサリーや食品など、様々な“地元の作品”が並びます。「コロナ禍でのオープンでしたが、地元の方々はもちろん、遠方からのお客様もいらっしゃることがあります。私にとって逗子の魅力は“ゆるりとした空気感”。それを、地元アーティストの作品を通して共感してもらえることが、一番の喜びです」。

趣味は「雑貨店巡りと、雑貨の雑誌を読むこと」だという山本さん。公私の切り替えが難しいそうですが、そんな時も逗子という町に救われているのだとか。「海のあるこの場所は、空が広いんです。そして人が温かい。煮詰まった時は、浜辺にレジャーシートを敷いてぼんやりしたり、コーヒーショップで地元の友人とおしゃべりしたり。都内で暮らしていた頃とは全く違うリフレッシュができる町です」。

「移住者だからこそより感じる“逗子の魅力”を、これからも発信できたら」という山本さんのお店。逗子の発信源の一つとして、これからもすくすく育ちますように。