2025年9月1日

フード

自家焙煎のコーヒーで、美味しさと人が温もり合える場所を生み出す『522coffee roasterY』

村澤香澄さん

逗子に海があることは有名ですが、美しい緑が萌える山があるのも、魅力のひとつです。

JR逗子駅を出て山側に進んだ「山の根」という地域に、地元の人に愛されるコーヒーショップ『522coffee roasterY』があります。

住宅街を少し歩いた先にあるこの場所からは、いつもコーヒーのいい香りが漂います。それもそのはず、『522coffee roasterY』は、生豆を仕入れてコーヒーを自家焙煎しているから。お店オリジナルブレンドの他、その時一番美味しいと思うコーヒーを提供しています。季節によって、甘酒コーヒーといったこの店でしか味わえないドリンクも楽しめます。

『522coffee roasterY』を営む村澤香澄さんは、5年ほど前に逗子に移住しました。「かねてより自然のなかで暮らしたいと考えていました。逗子は、海でBBQをするなどよく訪れていた場所。穏やかな雰囲気の逗子を娘や息子達も気に入り、移住を決めました」と村澤さん。

ジョギングや陶芸、染め物が趣味の村澤さんにとって、逗子の魅力は「人の温かさ」だと言います。「自然が豊かなだけでなく、住んでいる方も優しくて穏やか。心を開いている方が多いので、何をやる際にも協力的で、他人を認め、受け入れてくれる広さがあると思います」。

522coffeeroastery

開業時や開業後も、地元の方々に愛され、また村澤さん自身も、地元の方々に美味しいコーヒーと温かな場所を提供してきました。

今年で2年目を迎える『522coffee roasterY』(2025年現在)。何よりの喜びは、お客様同士の繋がりが生まれる瞬間に立ち会えることなのだとか。「お店では、お客様同士がお話しすることが多くあります。話が弾んで、その後ホームパーティーをする程になった方々も。3年振りに偶然の再会をしたお客様たちや、逆にずっと繋がりたかった人同士がお店でたまたま会い、そこから関係が生まれたりと、人の輪が広がっていくのが嬉しいです」と村澤さんは言います。

 彼女が焙煎するコーヒーを求めてやってくる人々が、新しい人との新しい関係を築き出す。村澤さんは、美味しいコーヒーを作りながら、この逗子という場所らしい”人の温もり”も紡いています。

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